2010年01月28日

iPadが発表された直後の心境を書き留めておくよ

噂されていたとおりアップルから、
マルチタッチ対応のタブレットiPadが発表されました。

電子BookリーダーはAmazonが発売されていたし、
Androidのフォトフレームも発表されている。
AndoroidにはiPadより優れた端末を開発できる余力があるのではないかとも思います。
だから昨晩スティーブ・ジョブスがiPadを抱えた画を見るだけでは、
新製品になにか感じるというモノがありませんでした。

しかし、アップルのサイトに置かれたiPadの動画を見て完全に気が変わりました。

自分はアップルがサイトに置いたビデオの中に
紙を中心としたレガシーなメディアとツールが
タブレットに置き換わるビジョンを見ました。

現実が実際どう変わるかはわからないし、
自分がモバイル端末のUIを模索していることもあり
メディアが置き換わるというテーマに過剰に反応してしまう部分もありますが
重要なのは彼らの伝えたいと考えたビジョンが
十分以上に自分が共有できるものだったことです。

オープンソースな世界の慣例であれば、
プロダクトが作る未来は
コミュニティや個々の開発者にゆだねられるべきものなのかもしれないけど、
しかしアップルが感じさせてくれた世界観に抵抗する理由が自分にはありません。
スティーブジョブスの最後になるかもしれないプランに、
自分は乗っても良いかもしれないと考えています。


ということでまとまらないけど、
iPadのビデオを見て感じた衝動的なメモを残しておくことにします。

posted by オーイシ at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | apple | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月13日

2009年に読んだ本:「グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略」

インターネット界隈の、特にマーケティングに関わる人達に非常に評価の高い「グランズウェル」。昨年よりいろいろ参考にさせていただいているこちらのブログで度々引き合いにだされることもあり、自分も読了し、また読み返しているのですが、この本を読んでしまった今「グランズウェル」はこれからインターネットを利用したサービスやマーケティングについて考える時、影響を受けざる得ない教科書のような本であると感じています。

グランズウェルとは何を意味するのでしょうか

2000年代中ごろより、ブログやソーシャルブックマークや、SNS、ユーチューブなど人と人とをつなぐ新しいツールが台頭するのですが、グランズウェルはそれらツールを含みながら、テクノロジーを指すのでは無く人々の行動の様式そのもののことであるとしています。
本書の序文でグランズウェルとは、”様々なオンラインツールを使って他社とつながり”、”自分が必要としている情報、サポート、アイディア、製品、交渉力などをお互いから調達する社会動向”と、また本書の第一章では”グランズウェルとは社会動向であり、人々がテクノロジーを使って自分が必要としているものを企業などの伝統組織ではなく、お互いから調達するようになっていること”と定義されます。

この情報の流通や消費にかかわる行動様式の変化が、今個人が企業や他者とつながる方法を不可逆的に大きく変えようとしています。

「グランズウェル」は社会動向を解説するためだけの本ではありません

「グランズウェル」はインターネットに関わる社会動向を解説するためだけの本では無く、グランズウェルを理解し連携して利益を生み出していくためのテクストです。

グランズウェル参加者の類型から始まり、対象も目的もツールも様々なケースがあり得るグランズウェル戦略について事例とともに詳細に解説されます。 

この本を一通り理解すると、国内でソーシャルメディアが注目されはじめた今、企業がどのように行動すべきなのか、ある程度の指標がイメージできるようになるのではないかと思います。「グランズウェル」を読んで、耳を傾けること、さらには顧客と企業、顧客と顧客同士のコミュニケーションに参加する事がソーシャルメディアの企業利用の本質だと自分は考えるようになっています(あるいは本質の一部なのかもしれませんが)。


ともかく、「グランズウェル」は、ソーシャルメディアについて最初に何か情報を得たい、ソーシャルメディアに対するポジションを考えたいなら、まず読んで損のない本だと思います。


posted by オーイシ at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | インターネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月09日

2009年に読んだ本:「そんなんじゃクチコミしないよ。」

「そんなんじゃクチコミしないよ。ネットだけでブームは作れない新ネットマーケティング読本」はコミュニケーション・デザイナーの河野武さんのブログsmashmediaのインターネットとマーケティングに関した部分がまとまった本です。

2000年代半ばよりブログを広告メディアとして扱うバイラルマーケティングが始まると、同時にペイドブログでの商品言及がクチコミの形成には必ずしも貢献しないんじゃないか、という疑問が発生しだします。ただ、インターネットの側からブログやネットの影響力について冷静に検証しようという声はあまり大きくは聞かれませんでした。

ブログをマーケティングに組み込む価値がバズの形成だけにあるのではないという視点のドキュメントは、今ではネット上でも多く見られるようになりましたが、ハッキリとブログマーケティングにクチコミ形成を期待するのが「間違っている」という文章を読んだのは「そんなんじゃクチコミしないよ。」が最初ではないかと想います。

「そんなんじゃクチコミしないよ。」では広告としてお金を出してブロゴスフィアにクチコミが形成されるのを期待することや、そもそもインターネットの「ブームを起こす力」を過度に期待することが「間違っている」と断言しています。そして“大事なのはインターネットの強み、本当の価値を理解すること”だとしています。

では何がインターネットの強み・価値なのでしょうか

クチコミはコントロールできません。本書にもあるように、”消費者が購入検討時にブログを参考にするのは、「生」で「今」の声がそこにあるからです。生活者が購入したり、体験した商品について本音を書いているからこそ、それが読まれ、(ほんの少しかもしれませんが)影響を与えられる”のです。

「そんなんじゃクチコミしないよ。」では、消費者との深いコミュニケーションを形成できることがこそインターネットの本当の価値だと言います。

インターネットのコミュニケーションがもたらすものはなんでしょうか

CGMがマーケティングに有効だといわれているのは、” 信用度とそれ故のの影響力が一般の広告メディアに比べても高く、購買行動に大して強い影響力があるから”です。
「そんなんじゃクチコミしないよ。」のなかでは、企業とブロガーのもっと良い関係を築く方法論として、Partner Generated Media(PGM)という考え方が提案されます。

企業が消費者をパートナーと認識しなおし”適切な人に、適切な手段とタイミングで適切な内容のメッセージを伝える”ことで、味方メディアを構築し少しづつ、しかし最終的には大きな力を得ることができるのです。


さて、今インターネットマーケティングは、従来のメディアを使ったマーケティングとは異なった方向への可能性を見せ始めてています。「そんなんじゃクチコミしないよ。」はインターネットのサービスやコンテンツ、マーケティングに関わる人たちがそれぞれその可能性について考え始めるきっかけとして、最良のテキストなんじゃないかと思います。



posted by オーイシ at 19:29| Comment(3) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする